今を生きる
今を生きる。
「今を生きる」この言葉は、私がずっと辿ろうとしてきた道であり、
しばしば忘れかけては思い出し、そこに戻ろうとしてきました。
私は、東京医科大学を卒業したあとに
精神医学教室に10年ほど勤務し、臨床、後輩の教育指導、研究に
勤しんでいました。
しかし、現代医学のあり方に限界を感じて、
研究生活に別れを告げ、大学病院を去りました。
その後、自分のあり方の方向性をホリスティック医学に定め、
現在まで臨床を続けて来ました。
今のクリニックがある場所の斜め向かいに、以前のクリニックがありましたが、
2011年の3.11の震災によって建物が損害を受け、
建て直しが必要になったため、クリニックを閉院にしました。
以前のクリニックでは、アロマテラピー、ヨガ、サプリメントケア、
呼吸法、リラクゼーション、グループダイナミクスエクササイズ、
自己啓発セミナーなど、さまざまな療法を導入していました。
閉院後、約1年間、他のクリニックの一部をお借りして、
当時診ていた患者さんを引き続き診療しながら、
札幌まで訪問診療の事業にも通うという生活をしていました。
たまたま、以前のクリニックがあった場所の斜め向かいの
ビルの2回にテナント募集の看板を見つけて、
平成26年の2月にクリニックを再開することになりました。
場所が以前のクリニックに比べて狭いので、
いままでのような多様な診療ができなくなり、
どのようなクリニックにするかずっと考え続けていました。
また、閉院によって患者数も減り、診療曜日も減ったこともあって、
ストレスチェックなど幾つかの事業の立ち上げも考えました。
そうこうしているうちに、今年になってがんの遺伝子治療について勉強する機会にめぐまれ、
その驚異的な治療成果に目を見張るものを感じました。
(つづく)