院長ブログ
不都合な認知
会議で緊張して汗が出るのを見られたくない、
声が上ずってしまうのが恥ずかしい、
体が緊張しているのを見られたくない
などという心配を抱えていて、人と会うことを
避けるようにしている人がしばしばいます。
誰も何も言っていないのに、
何事もまだ起きていないのに、
また、実際には何も自分をそのようにさせる
要素が外界にないのにもかかわらず、
自動的にそのような感情が湧いてくるのです。
そのような感情は、
潜在的に抱いているある観念や信念によって
引き起こされます。
人前では失敗してはいけない、
恥をかくことをしてはいけない、
人に迷惑をかけてはいけない、
人に不愉快な思いをさせてはいけない・・・
などという信念です。
「・・をしてはいけない」
「・・であってはいけない」
という自己抑制的な観念です。
無論、そのような自律的な観念がないと
社会的には生きて行けませんが、
過剰に働くと、自分を抑圧してしまい
自分を自由に表現できなくなってしまいます。